米NPD Groupは,2008年第1四半期の米国携帯電話市場に関する調査結果を発表した。それによると,当期の販売台数は約3100万台で,前年同期と比べ22%減少した。総売上高は約27億ドルで,前年同期の29億ドルから7%の減収となった。

 同社業界分析ディレクタのRoss Rubin氏によると,ホリデー・シーズン直後である第1四半期の売上高が減少に転じたのは,同社が携帯電話市場調査を開始して以来初めてという。携帯電話サービスは実用的必需品となっているが,景気への懸念によって多くの消費者が購入を控えている可能性があると,同氏は分析する。

 メーカー別の販売台数をみると,米Motorolaが1位を維持した。ただし同社のシェアは前年同期の35%から27%に縮小した。2位は韓国Samsung(シェアは18%),3位は韓国LG Electronics(同17%),4位はフィンランドのNokia(同8%)だった。カナダRIMは,三洋電機を抑えて5位(同5%)につけた。

 当期は,前年よりも多機能を備えた機種が人気を集めた。スマートフォンの販売台数が全体に占める割合は17%で,前年同期から10ポイント拡大した。また,Bluetooth対応機種の割合が前年同期の65%から79%に,音楽対応機種の割合も41%から60%にそれぞれ増加した。

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