韓国LG Electronics社とイタリアPRADA Spaは2008年5月8日，「PRADA Phone by LG（L852i）」を日本に投入すると発表した。販売する携帯電話事業者はNTTドコモ。特に専用の販売チャネルを作るわけではなく，通常の携帯電話機販売網を通じて販売する。
L852iは「世界で45カ国目の販売となる」（LG Electronics社マーケティング戦略担当Vice PresidentのChang Ma氏）。海外では2007年3月に発表と同時に販売を開始したので，1年以上遅れた結果となったが，「日本は最も洗練された市場であり，単に海外向けの製品に少し手を加えた程度では却ってブランド価値を損なう。日本市場にふさわしいものに仕上げるのに時間がかかった」（Ma氏）。
例えばタッチ・センサを静電式から感圧式に変更したという。L852iのデザイン上の特徴は，全面タッチ・センサを搭載し，ボタンを完全に無くした点にある。感圧式を採用することで，指でも手軽に操作できるようにした。またiモード機能を搭載し，リンクを2回タップ（ダブル・タップ）するとリンクをたどるようにした。海外版ではリンクを選択し，実行ボタンに相当するエリアをタップする必要があった。
L852iのタッチ・スクリーンは3.0型で，画素数は400×240画素（ワイドQVGA）。カメラには200万画素のCMOS撮像素子を搭載する。通信方式は，W-CDMA（2.1GHz/800MHz）とHSDPA（伝送速度7.2Mビット/秒）に対応する。フル・ブラウザのWeb閲覧や音楽再生，動画再生，ドキュメントの閲覧などができる。
価格および販売時期は明言を避けたが，2008年6月から10万円前後になる見込みである。
