家電・モバイル ボリュームゾーンの最新動向を知る
 

テレビの視聴体験を根本から変えたい――。1週間全チャンネル録画機「SPIDER PRO」を作った理由(前編)

PTP 有吉昌康氏,籠屋健氏

竹居 智久,山田 剛良=日経エレクトロニクス
2008/05/08 10:50
印刷用ページ

 ベンチャー企業のPTPが開発し,2007年から法人向けに販売を始めた「SPIDER PRO」は,8チャンネルの地上アナログ・テレビ放送を1週間分すべて録画できるいわゆる全チャンネル録画機である。インターネット常時接続環境で同社が提供する情報提供サービスと組み合わせて使うことを前提としており,過去1週間分の番組やCMを番組内容や出演者,製品名などを使って検索し,ユーザーが望むシーンを素早く探し出せる点が特徴だ。


PTPが開発した全チャンネル録画機「SPIDER PRO」 (画像のクリックで拡大)

 同社は2008年4月時点で既に,SPIDER PROを約120社に提供している。今のところ,放送されたテレビ番組の内容を,業務として後から確認する必要がある広告代理店や企業の広報/宣伝部門,放送局や番組制作会社などが中心であるという。

 ただし,ユーザーの中には少数であるが個人も含まれている。現時点のSPIDER PROは機能やサービスをプロ向けに絞っており,価格は決して安くない。加えて月々の情報提供料も必要になる。それにもかかわらず,である。

 実は同社は,業務用途だけを狙ってSPIDER PROを開発したわけではない。最終的な狙いはあくまで個人ユーザー。そのために,ユーザーがテレビのコンテンツを徹底的に楽しめるように機器の使い勝手にはとことんこだわったと有吉氏は話す。

 SPIDER PROは何を目指した製品なのか。PTP 代表取締役社長の有吉 昌康氏と,ソフトウエア開発を担当する取締役の籠屋 健氏に話を聞いた。(聞き手は竹居 智久,山田 剛良)


アイデアはありきたり


——全チャンネル・レコーダーの先駆者としてソニーが2004年11月に発売した「VAIO type X」などがありますよねTech-On!関連記事

有吉氏 「VAIO type X」が発表されたときは,正直「やられた」と思いました。やっぱり同じことを考える人はいるんだなぁと,開発スタッフで顔を見合わせた。我々はSPIDER PROの構想を2000年ごろから練り始めました。VAIO type Xが出た頃はまだ確か,プロトタイプがようやく動いたかどうか,というタイミングでした。試作機ができたのは2005年夏から秋ごろだったはずです。

この記事を英語で読む

コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング