米Motorola, Inc.の2008年1月~3月期決算は赤字だった(発表資料)。売上高は前年同期比21%減の74億4800万米ドル。営業損失は2億6900万米ドルで,赤字幅は前年同期に比べると小さくなったが,直前四半期比では悪化している。直前四半期には黒字だった純損益でも1億9400万米ドルの赤字を出した。

 主力の携帯電話機事業は4割近い減収となり,4億1800万米ドルの営業損失を計上。赤字幅は前年同期の約1.8倍にもなった。携帯電話機の出荷台数は前年同期比40%減の2740万台で,同社推定の市場シェアは前年同期の17.5%から9.5%まで縮小した。Motorola社は携帯電話機事業を分離・独立させる手続きを進めている(Tech-On!関連記事)。

 セットトップ・ボックス(STB)や通信インフラなどを扱うHome and Networks Mobility事業は2%の増収,8%の減益と堅調に推移している。無線LAN製品やRFIDリーダ/ライタなどを扱うEnterprise Mobility Solutions事業も5%の増収,91%もの増益と好調である。