米Freescale Semiconductor Holdings I, Ltd.は,2008年第1四半期(2008年1~3月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比3.2%増の14億500万米ドルだった。営業損益は1億5200万米ドルの赤字,純損益は2億4500万米ドルの赤字を計上した。ただし,前年同期と比べると赤字額を減らしている。

 Freescale Semiconductor社は戦略的な成長を目指して,2007年第4四半期に事業やサプライ・チェーン,製造活動などの全社的な再編を行った。この結果が第1四半期の売上高に現れたと説明する。

 製品部門別に見ると,「携帯電話機(Cellular)」部門の売り上げが伸びた。同部門の売上高は,対前年同期比18.7%増の3億1800万米ドル。2007年第4四半期は同部門の売上高が前年同期比で最も落ち込んでいたが,2008年第1四半期は回復傾向となった。「マイクロコントローラ(Microcontroller)」部門と「ネットワーキングおよびマルチメディア(Networking and Multimedia)」部門の売上高は,前年同期と比べてわずかに減少し,それぞれ同3.2%減の4億5800万米ドル,同1.8%減の2億6900万米ドルだった。「RF・アナログおよびセンサ(RF, Analog and Sensors)」部門の売上高は前年同期と同額の2億5900万米ドルとなった。