日本ビクターは,2007年度通期(2007年4月~2008年3月)の連結業績予想を見直した(PDF形式の発表資料)。売上高は2008年1月時点に予想した6800億円から6580億円(前年度比11.4%減)に下方修正。営業利益は30億円から31億円(同45.2%減)に上方修正した。

 売上高の下方修正は,液晶テレビの新製品の投入遅れが主因という。2008年1月~3月期に予定していた北米市場向けの一部機種の投入が2008年度(2008年4月~2009年3月)にずれこんだ。また,電子デバイスの売り上げも一部顧客の生産調整の影響を受けたとしている。

 利益面では,生産・販売拠点の統廃合や事業売却などの構造改革の効果で営業利益は計画を上回った。ただし,ディスプレイ事業や記録メディア事業,オーディオ事業に関する減損損失などで特別損失が前回予測の110億円に対して242億円に膨らむ見通し。この結果,当期純損益は前回予測より153億円ほど悪化して478億円の赤字になる見込みである。