説明するDadi Perlmutter氏。右は吉田和正共同社長
説明するDadi Perlmutter氏。右は吉田和正共同社長
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Sodavilleの位置づけを説明したプレゼンテーション資料
Sodavilleの位置づけを説明したプレゼンテーション資料
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 インテルは2008年4月9日に記者会見を行い,4月2~3日に中国・上海で開催された「Intel Developer Forum Spring 2008(IDF)」の内容について説明会を開催した。登壇したのはMobility GroupのGeneral Managerで,Executive Vice PresidentのDadi Parlmutter氏。内容はほぼ,IDFにおける基調講演を集約したもので,あまり目新しさはなかった。

 唯一記者の目を引いたのが,機器組み込み向けにSoC(system on chip)として提供する「Sodaville(開発コード名)」を,IDFで発表したMID(mobile internet devices)などパソコンとは異なる機器向けのマイクロプロセサ「Atom」のバリエーションとして提供すると語った点だ。Parlmutter氏は「同じマイクロアーキテクチャを採用することによって,ソフトウエアの共通化を図れる」などと説明した。

 SodavilleはIPTVのセットトップ・ボックスなど,基本的に常時電源が供給される機器向けのものとなる。2009年に登場するという。ただしIntel社はSoCとしては2008年中に「Canmore(開発コード名)」を製品化する予定である。両者の関係は不明で,例えばCanmoreの後継製品としてSodavilleを提供するのか,性能や消費電力の違いを切り口として両者を併存させるのかなどは明らかにしていない。