Yahoo! oneSearch 2.0の音声認識モードの画面
Yahoo! oneSearch 2.0の音声認識モードの画面
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 「CTIA WIRELESS 2008(CTIA)」で米Yahoo! Inc.は,同社の携帯端末向けの検索サービス「Yahoo! oneSearch」の新しいバージョン「Yahoo! oneSearch 2.0」を発表した(発表資料)。

 Yahoo! oneSearch 2.0の大きな特徴は,テキスト以外に音声を使ってユーザーが検索条件を入力ができるようにしたこと。音声認識のため,Yahoo!社は米国のベンチャー企業vlingo社の技術を採用したという。「私は20年間,期待にかなう音声認識技術が登場するのを待っていた。この音声認識技術はユーザーの話す内容を限定なく認識をできる。これから大きな進化を示すと思う」(Yahoo!社,Connected Life, Yahoo!,executive vice presidentのMarcos Boerries氏)。

 Yahoo! oneSearch 2.0の公開と同時にvlingo社は,2000万米ドルの投資を受けたことも発表した(発表資料)。投資先の企業は,Yahoo!社を含む。Boerries氏によると,Yahoo!社はvlingo社の技術についてvlingo社から独占的な使用権を取得したという。このため,Yahoo!社の競争相手がvlingo社の技術を使えないことになる。

 さらにYahoo!社はYahoo! oneSearch 2.0のため,同サービスのサーバー側のAPIを公開して,他社のデータ情報を入れて検索ができるようにした。例えば,ユーザーがあるレストランを検索するなら,レストラン評価のサービスから同レストランに関する情報も検索結果に表示ができる。2008年第2四半期に限られたパートナー企業の情報を含むYahoo! oneSearch 2.0を公開する予定である。

ユーザーが話した「Where is the best place to play craps in Las Vegas?(ラスベガスでクラップスを遊べる最もいい場所はどこですか)」の言葉を認識して,検索を行っている
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ユーザーからある質問に対する答えを蓄積した「Yahoo! Answers」のWebサービスと,オンライン百貨辞典「Wikipedia」から検索結果を提供する
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