スウェーデンEricsson ABは,米国ラスベガスで2008年4月1~3日に開催される「CTIA Wireless 2008」において,端末相互間の通信速度が最大42Mビット/秒に達するHSPA Evolution技術のデモを実施する(発表資料)。このデモは,スウェーデンEricsson Mobile Platforms社(Ericsson社の子会社)の接続技術を用いた携帯用端末を使って実施する。一次変調方式に64値QAMを使い,2×2のMIMO技術で伝送することで,最大42Mビット/秒の伝送速度を実現したという。このHSPA Evolution技術の第1段階は,2008年中に導入される予定。

 Ericsson社のVice President兼Product Area Radio部門のHeadであるUlf Ewaldsson氏は,「42Mビット/秒という速度を達成することは,業界の大きなマイルストーンとなる。これによって,携帯機器向けの主要なブロードバンド技術として,HSPAの地位は確固たるものになるだろう。通信が高速化することで,ユーザーはこれまでよりもさらに豊かな通信を体験できることになる。一方,通信事業者はHSPA Evolution技術による処理能力の高速化により,ネットワークの運用コストを削減できる」とコメントを寄せた。