スウェーデンEricsson社は2008年4月1日,携帯機器に向けたLTE(long term evolution)のプラットフォーム「M700」の提供を開始すると発表した(発表資料)。下り方向で最大100Mビット/秒のデータ伝送が可能な,LTE規格に準拠したチップセットなどで構成する。2008年中にチップセットのサンプル出荷を開始する。Ericsson社は,2010年にはこのチップセットを搭載した携帯機器が登場すると見込んでいる。

 Ericsson社は,M700が当初はノート・パソコン向けの組み込みモデムや,USBドングルなどの形状の機器に利用されると見ている。さらに,そのほかの小型携帯機器に搭載されることも期待している。

 1.4MHz~20MHzの周波数チャネルのサービスに活用できる。700MHz帯を含む,6種類の周波数帯域に対応する。なおEricsson社は,2008年2月にスペインのバルセロナで開催された「Mobile World Congress」において,LTE対応端末の試作機を出展し,音声通話を実演していた。