米Droplet Technology Inc.は,「CTIA WIRELESS 2008(CTIA)」の開催前夜に,携帯電話機のイメージ・センサーで30フレーム/秒のVGA動画を処理できるソフトウエアを公開した(PDF形式の発表資料)。「我々は,一般のカメラ付き携帯電話機を,ビデオカメラに変身させられる」(同社,President and CEOのJohn Ralston氏)。
Droplet Technology社が公開したソフトウエアは,同社独自のウェーブレット技術に基づいた動画の符号化/復号化技術を利用する(Tech-On!関連記事)。同社は今回公開したソフトウエア・システムを,「Personal Mobile Video」というサービスとして提供する予定。同社が提供するサービスでは例えば,携帯電話機で撮影したVGA動画を,同社のサーバーにアップロードすることで,パソコンなどのユーザーが共有できるというもの。2008年後半に正式にサービスを開始する予定である。
同社は,符号化/復号化の技術こそがコア技術であると主張する。例えば,クライアント側のソフトウエアは,ARM9コアのマイクロプロセサで動画の符号化/複号化を実行できるという。サーバー側も同社の技術を利用している。サーバーの動画処理効率が高いので,特定の動画サーバーは不要という。