富士経済は,エレクトロニクス産業向けの光学部品/材料の世界市場調査の結果を発表した(発表資料)。

 Blu-ray Disc装置用の光ピックアップ・レンズの2007年の市場規模は,対前年比866.7%増の58億円。出荷数は2850万個だった。今後は,次世代DVD装置の普及に伴って,前年比で2倍程度の速度で出荷数が増えると見る。市場規模も同様に拡大すると見るものの,参入メーカーの増加と競争の激化によって,価格は下落すると予測する。2012年のBlu-ray Disc用光ピックアップ・レンズの市場規模は,対2007年比382.8%増の280億円となる見通し。

 日本メーカーの動向を見ると,次世代DVD装置用光ピックアップの生産は当面国内で行うが,将来はアジア地域を中心とした海外で生産する可能性が高いという。生産地域を移行するのは,コスト競争に勝ち残るためという。現在,光ピックアップ・レンズのトップ・メーカーであるフジノンは,レンズやミラー,プリズムといったBlu-ray Disc装置用光学部品の市場で80%を上回るシェアを占めている。