ネットワーク・カメラの参照デザイン「DM355IPNC-MT5」
ネットワーク・カメラの参照デザイン「DM355IPNC-MT5」
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 米Texas Instruments Inc.(TI社)と米Micron Technology, Inc.のCMOSイメージング部門から分社化したAptina Imaging社は,高解像度に対応の総部品コストが40米ドル以下であるネットワーク・カメラの参照デザイン「DM355IPNC-MT5」を発表した(発表資料)。TI社のプロセサ「DaVinci」シリーズの「TMS320DM355」(Tech-On!関連記事) とAptina Imaging社製の500万画素のCMOSイメージ・センサを組み合わせた。DM355IPNC-MT5は,最大1280×720(WXGA)の高解像度で低ノイズ,高感度の画質が撮影できる。加えて,Linuxでのソースコードなどが無償で提供されるため,従来に比べて短期間でシステム開発ができるという。

 今回TI社らは,IPネットワークに接続しない従来のCCTVカメラ向けにも参照デザインも発表した。映像をMPEG-4で符号化したときの消費電力を400mW以下に抑えてカメラ全体の消費電力を3W以下に低減できた。

 DM355IPNC-MT5を用いたカメラに,三脚やケーブルなどを付属した開発ツールは,795米ドルで提供。2008年第2四半期に出荷する。TMS320DM355は,10米ドル以下で入手できる。