オーディオ・メーカーのオンキヨーとパソコン・メーカーのソーテックは,オンキヨーがソーテックを合併することで基本合意書を締結したと発表した(PDFの発表資料)。2008年7月22日にオンキヨーを完全親会社,ソーテックを完全子会社とする株式交換を行い,2008年9月1日にオンキョーがソーテックを吸収合併する。株式交換比率については今後協議し,2008年5月15日に発表する。株式交換に伴って,ソーテックの株式は上場廃止となる。

 オンキヨーは2007年にソーテックの発行済み株式の50.1%を取得して,ソーテックを子会社化している(Tech-On!の関連記事)。両社は今回,さらなる意思決定の迅速化と経営の効率化を図るために合併を決めた。ソーテックは,オンキヨーの子会社となった後に構造改革などを進める中で,オンキヨーと一つの事業体として一体化することが,両者のシナジー効果を最大限に発揮する方法と判断したという。

 今後は,両社の持つ相互に親和性の高いAV機器とパソコンの企画・開発の促進,オンキヨーの有する購買・設計・製造・品質保証ノウハウなどを活用したパソコン事業における競争力の向上,物流システムの合理化,オンキヨー・グループの国内拠点の一つである鳥取オンキヨーを軸としたパソコンの生産・アフター・サービス拠点の確立などを目指す。既にソーテックは,同社のBTO生産や修理センター,コール・センターを鳥取オンキヨーへ移管中という。