VoIP/GSMのデュアル・モードに対応した「XMM 1013」
VoIP/GSMのデュアル・モードに対応した「XMM 1013」
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 独Infineon Technologies社は,低価格の携帯機器向けに無線LANとGSMのデュアル・モード対応の参照デザイン「XMM 1013」を発表した(発表資料)。

 XMM 1013は,米Atheros Communications社と共同開発したもの。XMM 1013を採用する携帯電話機は,GSMでの通話のほかに,VoIP を利用してMSNやGoogle Talk,FONなどによる音声通話が無線LAN経由で利用できるという。携帯電話機の通信網と無線LANが融合するFMCに向ける。なおVoIPモードでの連続通話は,最大6時間とする。

 XMM 1013は,Infineonの低価格の携帯電話機に向けたIC「X-GOLD 101」と,Atheros社の無線LANとVoIPの処理機能を集積したIC「AR6101 ROCm」を組み合わせた。またこの参照デザインでの部材コストは,従来の無線LAN機能を組み込んだ携帯電話機の部材コストと比較して半減したという。

 
 既に携帯電話機メーカーに向けてサンプル出荷中。XMM 1013を採用する携帯電話機の量産は,2008年第2四半期になるという。