三井化学は2008年3月をメドに,PDP用光学フィルタ事業から撤退する(PDF形式の発表資料)。三井化学のPDP用光学フィルタ事業は2006年度がピークで,年間売上規模は250億円程度に達した。しかし,2007年度に入って市況が急激に悪化,販売数量が減少するとともに価格が大幅に下落したという。「プラズマ・テレビは液晶テレビとの競合で,特に北米市場などで苦戦している。この苦戦に部材メーカーも大きく影響を受けた」(同社広報)。

 名古屋工場内の同フィルタ製造用プラントは,今後,ほかの事業に転用できないか検討を進める。同事業に携わってきた従業員については再配置を予定しているという。なお,この件で同社は損失を計上する見込みだが,損失額などは現在集計中としている。

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