ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは2008年3月10日,「日本国内での携帯電話機の開発事業を縮小する計画はない」と発表した(発表資料)。同日付の日本経済新聞の朝刊で,NTTドコモ向け端末の開発と生産から年内に撤退すると報じられたことを受けて反論したもの。「ドコモ向け商品化計画の一部見直しを行っていることは事実だが,今後も開発を含めて事業は継続していく」とした。

 日経新聞の記事によれば,英Sony Ericsson Mobile Communications ABの日本市場向け出荷台数は同社全体の3%に過ぎず,市況も良くないため,同社は日本市場向け事業を縮小し,主力市場に注力する考えという。ドコモ向けには他社から調達した端末を供給し,音楽事業で連携の深いKDDI向けの開発・生産は当面続けると記事は報じている。