米HP社が米Dell社を抜いて首位に，2007年のパソコン世界市場

　米iSuppli Corp.は，2007年第4四半期および通期のパソコン世界市場の調査結果を発表した（発表資料）。

　2007年通期の出荷台数は，対前年比12.4％増の2億6837万台。メーカー別出荷台数を見ると，米Dell Inc.を抜いて，米Hewlett-Packard Co.が首位を奪った。HP社の出荷台数は，同29.7％増の4957万台だった。同社は，市場全体の前年比成長率12.4％の2倍以上の成長を遂げた。シェアは18.5％である。一方，2位のDell社は同1.7％増の3969万台を出荷した。シェアは14.8％。3位は台湾Acer, Inc.で，中国Lenovo社の出荷台数を追い抜いたという。Acer社の出荷台数は同33.1％増の2436万台で，シェアは9.1％だった。Acer社の出荷台数には，買収した米Gateway，Inc.の出荷分を含んでいる。

第4四半期の出荷台数は対前年同期比14.2％増

　第4四半期の出荷台数は，対前年同期比14.2％増の7617万台だった。iSuppli社によれば，HP社やDell社，米Apple Inc.が好調だったという。

　第4四半期のメーカー別出荷台数を見ると，首位はHP社だった。同社は，6四半期連続して首位を維持している。出荷台数は対前年同期比25.5％増の1457万台。シェアは19.1％だった。販売チャネルの強さとノート・パソコンの成長が，出荷台数を押し上げているという。2位のDell社の出荷台数は，対前年同期比17.4％増の1132万台。シェアは14.9％。2007年第3四半期の出荷台数は前年同期比で1.5％増と振るわなかったが，第4四半期は大幅に回復した。第4四半期の出荷台数は，直前期比でも14.1％増となり，直前期比では上位6社の中で最も成長が大きかった。3位のAcer社は，対前年同期比25％増の722万台を出荷した。Gateway社の買収が，Acer社の出荷台数を押し上げた。722万台という出荷台数にはGateway社の分を含む。6位のApple社は同39.3％増の220万台を出荷した。シェアは2.9％。デスクトップ・パソコン，ノート・パソコンともに伸びているという。同社は2007年第3四半期以降，出荷台数で6位を維持している。