次世代光ディスクの市場規模の推移(2006年は実績,2007年は見込み,2008年以降は予測)
次世代光ディスクの市場規模の推移(2006年は実績,2007年は見込み,2008年以降は予測)
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 富士キメラ総研の調査によれば,次世代光ディスクの世界市場は2011年に2900億円に達する見通しだという。2006年の市場規模は17億2500万円だった。2011年の予測が現実になれば,2006年比で168倍となる計算だ。一方,2006年の国内市場規模は13億円だった。2011年には2006年比で119倍の1551億円に達すると予測する。

 次世代光ディスク市場は,2003年にソニーが書き換え型の記録媒体であるBD-REを市場投入して以降,足踏み状態が続いていたと富士キメラ総研は説明する。その要因は,Blu-ray DiscとHD DVDの規格が並存していたことやドライブ製品が高価格だったためという。しかし,今後は2008年の北京オリンピックや2010年のFIFAワールド・カップの開催,2011年の地上デジタル放送への移行などが控えていることから,高画質化した映像データの記録媒体として,次世代光ディスクの需要が世界全体で急拡大するとみる。国内では,次世代光ディスク装置を搭載した消費者向けのパソコンの上位機種が登場し,これらに対応するレコーダーやビデオ・カメラなどが多く市場に投入されている。したがって,これらのデジタル家電の低価格化が進めば,国内市場はさらに盛り上がると富士キメラ総研は予測する。

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