米DisplaySearch社は,2007年第4四半期のノート・パソコン世界市場の調査結果を発表した(発表資料)。総出荷台数は対前年同期比41%増の3309万台だった。消費者の需要がデスクトップ・パソコンからノート・パソコンへ移行していることに加え,年末商戦による需要増が大幅な成長につながったという。しかし,第4四半期の市場全体をみると,いくつかのブランドは市場全体の成長率41%を上回ったものの,多くのブランドは及ばなかった。

メーカー別の出荷台数シェア
メーカー別の出荷台数シェア (画像のクリックで拡大)

 ブランド別の出荷台数では,米Hewlett-Packard Co.が6四半期連続して首位を維持した。出荷台数は対前年同期比42%増の666万台で,シェアは20.1%。同社は,5四半期連続して20%を上回るシェアを獲得している。2位には米Dell Inc.を抜いて,台湾Acer Inc.が浮上した。出荷台数は同32%増の525万台で,シェアは15.9%。3位に後退したDell社に対して,約60万台の差をつけた。ただし,この出荷台数は,Acer社が2007年に買収を発表した米Gateway,Inc.とPackard Bell社の分も含んでいる(Tech-On!の関連記事1同2)。

 DisplaySearch社によれば,Gateway社とPackard Bell社の分を含まないAcer社のみの出荷台数は,市場全体の成長率41%を上回ったが,Gateway社とPackard Bell社が市場の平均を下回ったため,全体としては32%の成長にとどまったという。

 Dell社の出荷台数は,同32%増の464万台。シェアは14.0%だった。以下,4位の東芝の出荷台数が同24%増の286万台,5位の中国Lenovo Group Ltd.の出荷台数が同38%増の273万台だった。シェアは,それぞれ8.6%と8.2%である。このほか,台湾ASUSTeK Computer Inc.は同50%増の156万台を出荷した。

 DisplaySearch社は,ノート・パソコンの出荷台数が2008年も増加を続け,2008年通年で1億3500万台に達すると予測する。