ウィルコムは,米Intel Corp.のモバイル端末向け超低消費電力プロセサ「Atom」を搭載した新たな携帯端末を開発中であると発表した(発表資料)。2008年6月の提供開始を目指している。

 Atomは,Intel社が2008年3月に発表した超低消費電力の86系マイクロプロセサ(Tech-On!の関連記事1)。携帯型インターネット端末(mobile internet device:MID)や超小型パソコン(UMPC),低価格のインターネットPCといった用途に向く。ウィルコムは,開発中の携帯端末にAtomを搭載することによって,高い処理性能と低消費電力の両立を実現するとしている。

 OSには,米Microsoft Corp.の「Windows Vista」を採用する。ディスプレイには,シャープ製の高精細なワイド型液晶パネルを搭載し,Window Vistaを完全に表示できるとする。

 このほか,固定電話通信と移動通信体を連携した「FMC(fixed mobile convergence)」上のサービスや,同社が次世代PHSで実現を目指すブロードバンドの無線通信も視野に入れるという(Tech-On!の関連記事2)。仕様や外観については明らかにしていない。

 同社は,開発中の携帯端末を2008年4月下旬に開催する記者発表会で発表する予定である。