日立製作所のコンシューマ事業グループは,同社の液晶テレビ「Wooo UTシリーズ」と,PDPテレビおよび液晶テレビ「Wooo 01シリーズ」の合計23機種で,特定の番組の視聴によってリモコン操作ができなくなる不具合が引き起こされる問題が判明したことを明らかにした(購入者向けの案内)。

 同社によると,特定の地上デジタル放送番組を,テレビで視聴したり,録画機能付きテレビで録画した後に再生したりすると,画面上部に多数の横線が表示され,リモコン操作が効きにくくなったりできなくなったりする場合があるという。アスペクト比が「4:3で放送される映像を,16:9のディスプレイにズーム表示する設定にしているときに限って起こる」(日立製作所の広報部門)。テレビ東京および系列局が放送した番組「世界卓球2008」でこの症状が発生したという。「当社のテレビの問題であり,放送波で送られてきたデータに問題があるわけではない」(同)。

 この症状が発生した場合,主電源スイッチを切ってから再度オンにしたり,電源コンセントを抜いてから再度挿入したりするとリモコン操作ができるようになる。同社は今後,放送ダウンロードによるソフトウエア更新でこの問題を解消する予定である。