公正取引委員会は2008年2月28日,シャープと日立ディスプレイズに対し,立ち入り検査を行った。公正取引委員会によれば,両社は任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」と「ニンテンドーDS Lite」への液晶パネル供給をめぐって,価格カルテルを結んでいた疑いがあるという。任天堂は両社に相見積もりを取って液晶パネルを発注してきたが,両社は2005年ころから価格について協議していたとされている。

 シャープは「立ち入り検査があったことは事実。詳細は確認中」(広報),日立ディスプレイズは「立ち入り検査を受けているのは事実。内容についてはコメントできない。検査には全面的に協力していく」(広報)とした。調査は半年から1年程かかるとみられ,独占禁止法違反が確認されれば,両社には排除命令や課徴金の納付命令が下ることになる。

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