三洋電機は,同社の車載機器事業を分割し,2008年4月1日付けで子会社である鳥取三洋電機に継承すると発表した。鳥取三洋電機が456万3000株の普通株式を発行し,すべて三洋電機に割り当てる。

 車載機器事業を鳥取三洋電機へ集約し,開発・製造・販売が一体となった経営体制を構築することで,車載機器事業の強化を目指す。鳥取三洋電機の強みである製造力の高さや自主独立の企業風土,同社が有する携帯電話機技術者を活かし,商品力の強化を図るという。

 2006年度の三洋電機の車載機器事業の売上高は708億円。同社全体の中で3.2%を占める。

 なお,鳥取三洋電機は2008年4月1日付けで,社名を「三洋電機コンシューマエレクトロニクス」に変更する予定である。