「50m先の交差点を右へ曲がります」。多くの車に搭載されるようになったカー・ナビゲーション・システム。かなり自然な音声に近づいてきてはいるものの、どこか機械的な声で違和感がある。そんな音声を、より自然で聞きやすく合成できるシステムを東芝研究開発センターが開発した。「ToSpeak」と呼ぶテキスト音声合成システムである。

 音声は、人間にとって最も自然なコミュニケーション手段である。音声案内は、当初、録音音声の再生や単語単位の録音音声をつなぎ合わせる手法などが使われてきた。最近では、テキストから音声を合成する手法が広く使われている。自動車分野では、経路案内だけでなく、テレマティクスサービスを使って電子メールや交通情報のテキストデータを送信し、音声合成により運転中でも安全に情報を伝えられるようになっている。

(この記事の詳細はこちら