2007年の国際特許出願件数ランキング
2007年の国際特許出願件数ランキング
[画像のクリックで拡大表示]
国別の国際特許出願件数の推移(2007年時点で上位の8カ国)
国別の国際特許出願件数の推移(2007年時点で上位の8カ国)
[画像のクリックで拡大表示]

 World Intellectual Property Organization(WIPO:世界知的所有権機関)は,Patent Cooperation Treaty(PCT:特許協力条約)に基づく国際特許の出願状況を発表した。これによれば,2007年のPCT国際出願総数は前年比4.7%増の15万6100件だった。技術分野別には,原子力工学が24.5%増,電気通信が15.5%増と高成長を遂げた。

 企業別の出願件数ランキングでは,松下電器産業が首位に立った。松下電器の出願は前年より10%ほど少ない2100件だが,前年首位のオランダRoyal Philips Electronics社の出願が18%減ったため,順位が繰り上がった。伸びが大きかったのは,中国最大の通信機器メーカーであるHuawai Technologies Co., Ltd.。前年の約2.4倍となる1365件を出願し,13位から4位へ躍り出た。

 国別の出願件数でも勢いがあるのは中国。前年比38.1%増の5456件を出願し,世界7位につけた。全体に占める割合は3.5%と小さいが,伸び率は上位15カ国でダントツだった。中国に次いで伸びが大きいのは韓国である。前年比18.8%増の7061件で,フランスを抜いて世界4位に浮上した。上位15カ国には食い込めなかったが,マレーシア(71.7%増),ブラジル(15.3%増),シンガポール(13.9%増),トルコ(10.0%増)も2ケタの成長率を示した。

この記事を英語で読む