産業技術総合研究所は,有機半導体や印刷技術で作製した蒸散量センサを開発し,2008年2月13~15日に開催中の「nano tech 2008」に出展した。農業分野での利用を想定している。植物の葉の部分に蒸散量センサを張り付けることで,葉の気孔から放出される水蒸気を検知し,農作物が実るタイミングを判断することで良質な作物を効率よく栽培することを狙う。現在,ある果樹栽培試験場に持ち込み,検証を進めているという。蒸散量センサは2005年9月に技術を公表していたが,同センサ本体を公開するのは今回が初めて。
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