米NanoMarkets, LCは,印刷技術を製造に使った電子機器の市場が,2015年までに301億米ドルになると予測した(発表資料)。中でも電子ペーパーやRFIDタグ用アンテナの売り上げは,2015年までにそれぞれ56億米ドル,126億米ドルになると予測する。特に電子ペーパーは,人気媒体を表示させるような機器を開発することにより,さらに収益が見込まれるという。

 他にもCIGS太陽電池やナノ粒子インク,高効率かつフレキシブルな太陽電池にも印刷技術が使われるという。印刷技術を用いた太陽電池パネルの売り上げは25億米ドル,省エネ効果のある有機EL照明や固体照明などの照明分野の売り上げは17億米ドルに達するとみる。

 印刷は,フレキシブルかつ大型な製品の量産技術として既に確立しているという。スパッタリングや蒸着,リソグラフィといった技術に応用されるとする。