デンソーは2007年度第3四半期(2007年10~12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比10.9%増の1兆292億円で,営業利益は同16.9%増の1041億円,純利益は同19.5%増の738億円の増収増益であった。豪州及びアジア地域が好調で,同地域の売上高は同27.6%増の1576億円,営業利益は同107.8%増の245億円であった。特に中国市場で,日系メーカーの車両販売台数の増加が寄与した。2007年4~12月の売上高は同13.2%増の2兆9770億円で,営業利益は同20.2%増の2733億円である。

 国内は増収減益となった。売上高は前年同期比7.1%増の7130億円で,営業利益は同7.6%減の649億円。「労務費が高騰した」(デンソー)ためという。売上高の増加は輸出向け車両の生産台数の増加に伴うもの。国内市場における自動車販売台数は減少し続けており「苦しい状況が続く」(デンソー)と見ている。