ダイハツ工業は2007年10月~12月期の業績を発表した。売上高は前年同期比0.9%減の4019億5500万円,営業利益は同36.6%増の140億1300万円,純利益は同41.5%増の78億9500万円だった。国内市場は減退が続くが,原価の低減や海外市場の好調で利益が伸びた。

 国内の自動車販売台数は,軽自動車が前年同期比1.9%減の12万6597台,登録車が同37.5%減の2069台,受託車が同7.7%減の5万7155台で,合計では4.4%の減少となった。軽自動車「ムーヴ」の新型車の投入効果があった前年同期に比べ,新車効果のなかった当期は落ち込んだ。

 海外ではダイハツ車が前年同期比5.5%増の9万9616台,受託車が同6.3%減の2万6288台で,合計では2.8%の増加となった。インドネシアで7000台,マレーシアでは5000台,前年同期実績を上回ったという。販売車種構成も改善しており,売上高と利益の両方に寄与している。

 ダイハツは海外市場の好調を受けて,通期(2007年4月~2008年3月)の業績予想を上方修正した。売上高は2007年10月時点の予想に600億円上乗せして1兆7000億円(前年度比3.8%増),営業利益は50億円上乗せして600億円(同10.3%増)とした。