住友電工システムソリューション(本社東京)は,GPS携帯電話機を使用した安全運転診断システム「Traffic Vision/SD(Safety Drive)」の販売を開始する。GPS携帯電話機から定期的に送信される車両位置の情報をデータ解析用のサーバで取得し,最新の車両位置をパソコン端末上に表示したり,運転者の走行パターンを分析して,その結果(安全運転指標や省エネ運転指標などの運転診断結果)をパソコン端末上に表示したりできる。安全運転診断システムの端末装置にGPS携帯電話機を採用するのは業界で初めてという。

 走行履歴に合わせて危険運転個所を地図上に表示できるため,運転者への教育を通じて事故削減や車両燃費の向上へつなげることが可能。また,オプションとなるが,同社が提供する配送計画システムや動態管理システムと連携させることで,輸配送にかかわる業務を一貫して管理するシステムに仕立て上げることもできる。さらに,VICS(Vehicle Information and Communication System)交通情報を活用した同社の交通情報提供サービスを利用することで,交通情報のリアルタイムな把握や目的地への到着時間の予測が可能となり,危機管理やCS向上に威力を発揮するという。