図1 松下電器産業が日本に投入したPND
図1 松下電器産業が日本に投入したPND
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 松下電器産業は,欧州,米国に続いて日本でも簡易型カーナビ(PND)を投入する(図1)。PNDとしては大きな5型のタッチ・パネル式液晶モニター搭載し,ワンセグ・チューナーを内蔵した。地図情報などは容量2GバイトのSDメモリ・カードに記憶する。価格はオープンだが,7万円前後を見込む。年間の目標販売台数は15万台。

 基本的な構成は欧州や米国で投入したモデルとほぼ同じという。異なるのは,日本向けではワンセグ機能を搭載し,Bluetooth機能を省いたこと。「日本市場における優先順位を考えた結果」(松下電器産業)という。OSには,欧州と米国のモデルと同様に米Microsoft社の「Windows CE 5.0」を採用した。

 経路設定で最新の情報などを利用するには,同社の専用Webサイト「おでかけストラーダ」が使える。PCで同サイトにアクセスし,設定した経路情報をSDメモリ・カードに保存し,カーナビに読み込ませる。ただし,携帯電話機向けのWebサイトは利用できない。

 これまで,欧州では機能を限定した安価なPNDが主流で,米国でも同様の傾向が見られた。対して日本では,HDDやDVDなどを搭載した30万円程度の高価なカーナビが主流である。近年になって日本でもPNDの普及が進んでおり,松下によると2007年度に40万台,2008年度に50万台の需要を見込んでいる。

 外形寸法は129×87×32mmで,質量は295g。発売日は2008年2月12日。電池には松下電器産業製のLiイオン2次電池を採用。持ち運ぶ際の連続使用時間は,モニターの輝度などにもよるが,カーナビ機能のみの場合で4時間程度,ワンセグ使用時で2時間程度という。