カカクコムは,ゲーム機に対する消費者の意識調査の結果を発表した(発表資料)。同社が運営する価格比較サイト「価格.com」のユーザーに,現在所有するゲーム機や購入した理由,満足度などを聞いたもの。調査は,2007年12月25日~2008年1月7日に行い,3422人から回答を得た。

 現在所有するゲーム機を聞いたところ,最も所有率が高かったのは任天堂の「Wii」。所有率は25.0%。2位は任天堂の「ニンテンドーDS」で,ほぼ同じ割合の24.3%だった。3位以下は1,2位と大きく差がつき,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション 3(PS3)」が10.1%,同じくSCEの「プレイステーション・ポータブル(PSP)」が10.0%,米Microsoft Corp.の「Xbox 360」が3.0%となった。PS3やPSPの所有率は,WiiやニンテンドーDSの半分にも届かず,任天堂の一人勝ちが浮き彫りになる結果となった。

ゲーム機の所有率
ゲーム機の所有率 (画像のクリックで拡大)

 最も遊んでいるゲーム機で首位となったのはニンテンドーDS。過半数以上の54.5%を占め,他のゲーム機と圧倒的な差がついた。2位はWiiで,19.2%の人が最も遊ぶと答えた。カカクコムは,「携帯できて場所を選ばず遊べる『ニンテンドーDS』の方が,遊ぶ時間が長くなることが結果に影響した」と分析する。以下,PSPの12.8%,PS3の9.9%,Xbox 360の3.6%と続く。

過去半年間で最も遊んでいるゲーム機
過去半年間で最も遊んでいるゲーム機 (画像のクリックで拡大)

 反対に最も遊ばなくなったゲーム機とその理由を聞いたところ,首位になったのはPSPで,過半数を超える55.8%が答えた。カカクコムは,ユーザーがPSPで遊ばなくなった原因を,他のゲーム機に比べて発売してから時間が経過していることと見る。加えて,「『ニンテンドーDS』に取って代わられた面が大きいだろう」と説明する。以下,Xbox 360の32.4%,ニンテンドーDSの31.2%,PS3の19.4%,Wiiの13.9%と続き,発売からの期間が影響していることがうかがえる結果となった。

過去半年間で遊ばなくなったゲーム機
過去半年間で遊ばなくなったゲーム機 (画像のクリックで拡大)

 それぞれのゲーム機の満足度を問う質問では,据置型ゲーム機でPS3とXbox 360がほぼ同じ傾向を示したという。両者は,グラフィック性能とネットワーク機能での満足度が高い。一方Wiiは,PS3やXbox 360と比べると,グラフィック性能に関する満足度が低く,その他の項目でも全般的に満足度が低いとする。携帯型ゲーム機を見ると,PSPがニンテンドーDSの満足度を全体的に上回っている。特にニンテンドーDSのグラフィック機能での満足度が低い。

携帯型ゲーム機の満足度
携帯型ゲーム機の満足度 (画像のクリックで拡大)

 今後欲しいゲーム機をたずねたところ,PS3とWiiがほぼ同じ割合で首位となった。Wiiは27.9%,PS3が26.9%である。発売から1年が経過したPS3は,現在販売台数でWiiと大きく差がついているものの,2007年末の廉価版の発売やゲーム・タイトルの充実に伴い,徐々に人気が上がっているという。カカクコムは,「『面白そうなタイトルが出るまで様子見』というユーザーを含めると,今後最も大きく成長しそうだ」と予測する。

現在欲しいゲーム機
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