富士通は半導体事業を分社化する。1月21日午前の時点では,同社広報部門は「何も決まっていない」としているが,近日中に何らかの発表を計画している模様である。ただし発表内容は「分社化」を言うのみにとどまりそう。

 今回の「分社化」は,富士通にとっては重大な戦略転換だが,半導体産業界に及ぼすインパクトは限定的である。ただし,事業拡大を考えた場合に「分社化」だけで終わる可能性は低い。当然,他社との協業を見据えることが,業界では求められている。同社は元々,半導体事業を東芝やNECと協業する方向で議論していたが,このような協業によって日本の半導体産業の再編がまた一つ進むことになりそうだ。

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