米Microsoft Corp.は2008年1月15日,日本ビクターと特許のクロスライセンス契約を締結したと発表した(発表資料)。今回の契約は,両社が製造および販売を行っている消費者向けの製品を対象にしたもの。両社の現行および将来製品を開発するため,重要な技術情報の交換や相手企業が持つ特許の自社製品への組み込みを促進することが目的という。具体的な契約内容は明らかにされていないが,両者は日本ビクターがMicrosoft社に対して経済的な補償を行ったことを明かしている。

 Microsoft社は,同社のIPポートフォリオを利用しやすくするため,2003年12月にIPライセンス・プログラムを開始している。これまでMicrosoft社は,オリンパスやケンウッド,富士ゼロックス,京セラミタ,韓国LG Electronics Inc.,NEC,カナダNortel Networks Ltd.,米Novell Inc.,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.,セイコーエプソンといった企業と特許のクロスライセンス契約を締結している(Tech-On!の関連記事1同2)。