英Sony Ericsson Mobile Communications ABの2007年10月~12月期決算は売上高,営業利益ともに前年同期の水準を維持した(発表資料)。携帯電話機の出荷台数は伸びたものの,平均販売単価が低下したため,業績は伸びなかった。売上高は前年同期比0.3%減の37億7100万ユーロ,営業利益は同1.0%増の4億8900万ユーロ,純利益は同15.8%減の1億2300万ユーロである。

 10月~12月期の携帯電話機の出荷台数は同18.5%増の3080万台だった。平均販売単価は前年同期から15.8%低下して123ユーロとなった。同社は低価格帯の製品系列を充実させて市場シェアを拡大する戦略を採っている。

 同社PresidentのDick Komiyama氏は「製品系列を拡充することで,新興市場を中心に市場シェアを拡大できた。目標として掲げてきたトップ3がいよいよ現実的になってきた」と2007年を振り返る。年間販売台数は1億340万台となり,市場シェアは同社推計によれば2006年から2ポイント上昇して9%超に達した。