ゲートでは,事前に登録さえしてあれば難なく入れる。ただし,なぜか女性だけは個室に入れられて身体検査が行われる(図6)。会場に入ると,メーンの通路にはTata Motors社の幟が立ち並び,同社の存在感の大きさを感じさせた(図7)。

図6 ゲート前に設けられた女性用の身体検査場。ある日系自動車メーカーの女性広報担当者によると,女性係官によるかなり念入りな身体検査が行われたという
図6 ゲート前に設けられた女性用の身体検査場。ある日系自動車メーカーの女性広報担当者によると,女性係官によるかなり念入りな身体検査が行われたという (画像のクリックで拡大)
図7 会場内目抜き通り。Tata Motors社の幟が目に付く
図7 会場内目抜き通り。Tata Motors社の幟が目に付く (画像のクリックで拡大)

 会場内はもちろん外よりは綺麗なのだが,道にはところどころに凹凸があるのでやはり歩行には注意がいる(図8)。それと建設中なのか,それとも整地中なのだろうか,何カ所か瓦礫が散乱するような場所があった(図9)。また,特に初日は半分程度のブースがまだ設営中ということもあり,大量の廃棄物が道端に捨てられていた(図10)。ただ,リサイクル可能な廃棄物は人の手で回収される。

図8 会場内の道路。ところどころ舗装が剥げた部分があるので注意
図8 会場内の道路。ところどころ舗装が剥げた部分があるので注意 (画像のクリックで拡大)
図9 展示会場のすぐ横に広がる瓦礫の更地。なぜか,家族連れが何時間もうずくまっていた
図9 展示会場のすぐ横に広がる瓦礫の更地。なぜか,家族連れが何時間もうずくまっていた (画像のクリックで拡大)
図10 展示会場に捨てられたゴミの山。そこにリサイクル品を求めた人たちが集まっていた
図10 展示会場に捨てられたゴミの山。そこにリサイクル品を求めた人たちが集まっていた (画像のクリックで拡大)

 それと気になったのは会場内を野良犬が多数うろついていることであった(図11,12)。犬たちは皆,大人しそうで危害は加えないようであった。インドの方々はほとんど犬には関心も注意も払っていない。唯一,ある少女が犬に近づいて触ろうとしているのを目撃した。

図11 展示会場内をうろつく野良犬
図11 展示会場内をうろつく野良犬 (画像のクリックで拡大)
図12 展示会場内をうろつく野良犬。写真を撮っていたら,リサイクル品を収集している裸足の少年がおどけて通った
図12 展示会場内をうろつく野良犬。写真を撮っていたら,リサイクル品を収集している裸足の少年がおどけて通った (画像のクリックで拡大)

 このように,会場の内外では先進国のモーターショーでは,考えられないような光景が広がっていたが,建物の中に入ればそこは華やかなモーターショーだ。「AUTO EXPO2008」フォトレポート【後編】に続く…。


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