機能を強化したW-CDMA向けRF試験システム「ME7873F」
機能を強化したW-CDMA向けRF試験システム「ME7873F」
[画像のクリックで拡大表示]

 アンリツが,W-CDMA に対応した端末などの開発で用いるRF試験システム「ME7873F」の機能を強化した(プレス・リリース)。日本での運用が予定されている1.5GHz帯のUMTS BAND XIと,欧州での運用が予定されている1.8GHz帯のUMTS BAND IIIでの試験ができる。

 ME7873Fは,開発した端末がW-CDMA方式の標準規格である3GPP TS34.121に適合していることを確認するためのRF試験を行う。測定項目は,送信機特性,受信機特性,RRM性能など。

 これまでの同社の試験システムでは,2.1GHz帯のUMTS Band I, 1.9GHz帯の同II,1.7GHz/2.1GHz帯の同IV,850MHz帯の同V,800MHz帯の同VI,900MHz帯の同VIII,1.7GHz帯の同IXの7バンドでの試験が可能だった。これが今回の機能強化によって,規格には含まれているが試験できなかったBand IIIと同XIへの対応が可能になった。日本,欧州,北米で運用される九つすべてのバンドを対象にした試験を,同一のテスト・プラットフォーム上で実施できる。