インターワイヤードは,ETCの利用に関する調査結果を発表した(発表資料)。同社が2007年11月14~22日にインターネットで調査し,7287人から回答を得た。

 調査によると,自家用車で高速道路や有料道路を運転する人のうち,ETC車載器を搭載している人は42.9%。運転頻度別に見ると,最も搭載率が高いのは「月に2~3日」運転する人で,この頻度では57.6%が搭載している。これより頻度が高くなると搭載率は減少し,「週に1~2日」で53.8%,「週に3~5日」で44.5%,「ほぼ毎日」で42.8%となる。反対に,「月に2~3日」より頻度が低くても搭載率は減少し,「月に1日」で54.0%,「2~3カ月に1日」で46.0%,「半年に1日」で32.8%となった。地域別に見ると,搭載率が最も高いのは東海地方。47.6%の人が搭載している。次いで多いのは,関東地方の47.4%,近畿地方の46.9%で,都市部での搭載率が高いことがうかがえる。関東地方は,高速道路や有料道路を「毎日運転する」と答えた人は7.0%と最も少なかったが,ETC車載器の搭載率は2番目に多かった。一方,搭載率が最も低いのは北海道で19.2%だった。

運転頻度別のETC車載器搭載率
運転頻度別のETC車載器搭載率 (画像のクリックで拡大)
地域別のETC車載器搭載率
地域別のETC車載器搭載率 (画像のクリックで拡大)

 ETCを利用する理由について複数回答でたずねたところ,最も多かった回答は「料金所の通過がスムーズにできる」の80.2%。以下,「高速道路料金が割引になる」の75.3%,「小銭を用意しなくても良い」の62.0%,「料金所付近で渋滞に巻き込まれない」の59.2%となった。

 また,ETC車載器を選ぶときに重視する点を問う質問には,「価格」との回答が45.3%で最多となった。続いて「本体の大きさ」の20.8%,「目立たずに設置できる」の19.5%,「アンテナ分離型」の18.1%だった。

 高速道路や有料道路を自家用車で運転しており,かつETC車載器を搭載していない人に,搭載しない理由をたずねたところ,最も多い回答は「高速道路・有料道路をあまり利用しないから」で66.9%。他の回答に比べて大幅に多かった。このほかの回答は,回答率が高い順に「ETCを利用しなくても不便ではないから」が30.9%,「車載器を買うほど,ETCのメリットを感じないから」が28.1%,「手続きが面倒だから」が17.3%,「クレジットカードを作りたくない・増やしたくないから」の10.0%となった。