調査会社のジェイ・ディー・パワー アジア・パシフィック(以下,JDパワー)は,日本メーカーを対象としたレーザ・プリンター(単体)の顧客満足度調査を実施,カラーとモノクロの両分野ともリコーが首位を獲得したと発表した。調査は,従業員30人以上の日本国内の事業所に調査票を郵送して行った。回答件数はカラーが1696件,モノクロが2677件である。製品そのものと販売対応,保守サービスの3要素を合わせて総合満足度を算出した。

 調査によれば,カラー・レーザ・プリンター分野でリコーは2年連続の第1位となった。1000ポイント満点で772ポイントを獲得,2位の富士ゼロックスに10ポイント以上の差をつけた。販売対応と保守サービスの2項目で最も高い評価を得ている。モノクロ・レーザ・プリンターでも1~3位はカラーと同様,リコー,富士ゼロックス,NECが並ぶ。リコーはモノクロ分野では3項目すべてで満足度首位に立った。



 市場全体の動向についてJDパワーは,プリンター単体から複合機へ需要が流れているとみる。カラー・プリンター単体の保有割合は前年と同等の56%で,新規導入した事業所や買い増した事業所の割合も減っているという。一方で「今後1年以内の導入を検討している製品タイプ」としてカラー・プリンター複合機と答えた事業所の割合がカラー・プリンター単体やモノクロ・プリンター単体の回答比率を上回った。