ソニー,ぐるなび,大日本印刷,三井物産,丹青社の5社は,非接触ICカード「FeliCa」に関する合弁会社「フェリカポケットマーケティング」を設立することで合意した(リリース)。既に契約を締結し,2008年1月に新会社を設立する。
新会社はソニーが60%を出資し,非接触ICカードにポイント・カードやクーポン券,会員証,決済,スタンプ・ラリーといった機能を持たせた「FeliCaポケット」の普及を目指す。これまではポイント・サービスなどを実施したい事業者がFeliCaポケットの専用端末を購入し,消費者の動線や行動履歴を自ら分析する必要があった。新会社では事業者にFeliCaポケットの端末を貸し出し,利用料と引き換えに必要なマーケティング情報を分析・提供する。FeliCaポケットの機能を作りこんだICカードの販売も行う。
FeliCaポケットは,ネット上だけではなく,実際の店舗における消費者の動線や行動履歴を記録できる点が特徴。将来的にはこうした情報をデータベース化し,広告・販促向けに活用することも計画している。新会社では今後3年間で1万店舗以上にFeliCaポケット対応端末を設置したい考え。カードに関しても200万枚を発行したいとする。3年目の売上高は20億円を目指す。