シャープは，葛城工場（奈良県葛城市）での薄膜Si（シリコン）太陽電池の生産能力を，現在の15MW/年から2008年10月には160MW/年に拡大する（発表資料）。投資額は約220億円である。

　シャープは，2005年9月に2層構造（アモルファスSiと微結晶Si）のタンデム型薄膜太陽電池の量産を始めた。さらに，アモルファスSiを2層に増やして3層構造とした「トリプル型」の薄膜Si太陽電池を2007年秋から量産している。トリプル型は，モジュール変換効率が約10％と高いことが特徴という（Tech-On!関連記事）。なお，現在はタンデム型とトリプル型を並行して量産しているが，今回の投資の配分や今後の生産比率については明かさなかった。

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