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【決算】三洋電機の2007年上期,売上高微減もコスト削減効果で50.3%の増益

2007/11/27 18:08
池松 由香=日経ものづくり
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 三洋電機は2007年11月27日,2007年上期(2007年4〜9月)の連結決算を発表した。売上高は1兆914億円で前年度同期に比べて0.4%の微減だったが,「コスト削減・合理化の効果により」(同社)営業利益は同50.3%増の238億円だった。

 減収の主因は携帯電話機事業の不振。携帯電話機事業の売上高は,販売数量の減少により前年度同期比2.0%減の993億5700万円。同事業は京セラに売却する方向で調整を進めており,2007年12月に最終合意する予定だ。冷蔵庫やエアコン,洗濯機などの消費者向け家電の売上高も,前年度同期比でマイナスに終わった。

 ただし,デジタルカメラ事業と2次電池事業は好調だった。デジタルカメラ事業は,海外生産の強化に伴い市場が拡大。OEM(相手先ブランドによる生産)供給も増加したことから,売上高は前年度同期比66.5%増の964億5100万円。自社ブランド「Xacti(ザクティ)」も好調だった。2次電池事業は,徳島工場などでのリチウム(Li)イオン電池の生産能力増強に伴い売り上げが拡大。市販用ニッケル水素(NiMH)電池の「eneloop(エネループ)」の売り上げも好調で,売上高は前年度同期比21.7%増の1090億8900万円だった。

 同日,同社社長の佐野精一郎氏は2008〜2010年の中期経営計画についても発表した。中期経営方針として「環境・エナジー先進メーカーへの変革に向けて信頼の回復・高収益企業への基盤確立」を据え,2010年度の連結営業利益を1000億円以上,約1000日(3年間)ですべての継続事業を収益化させることを目標にした「チャレンジ1000」を掲げた。

 中期経営計画の骨格となるのが,2次電池やソーラー事業を中心とした「エナジー」,デバイス,デジタル事業の「エレクトロニクス」,コマーシャル,白物家電事業で省エネ性の高い製品を展開する「エコロジー」の3事業領域。収益の見込めるこの「3E(スリーイー)」に経営資源を集中させ,成長力を高めるという。

 中でも2次電池・ソーラー・電子部品の3事業を「収益性の高い事業」と見なし,2008〜2010年の設備投資総額約3500億円のうち,約7割をこの3事業に集中的に投下する。

 なお,2007年5月に発表した2007年度下期の業績予想を上方修正した。今回の予想では,売上高が1兆914億円,営業利益は238億円。通期の予想は,営業利益が500億円に上方修正されたが,売上高は2兆2300億円で同じ。

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