横河電機が,次世代携帯電話システムである3GPP LTE(long term evolution)に対応した計測ソフトウエアを発売した。製品名は「LTE信号生成ユーティリティ」。信号のフレーム構造をユーザーが変更できる機能を備えており,規格策定段階に発生する可能性がある仕様変さらに柔軟に対応できる。

 3GPP LTE向けの計測器や計測ソフトウエアの新製品が相次いで登場している(関連記事1関連記事2)。同規格は,現在標準化に向けた作業が進められている段階である。第3世代の通信規格の発展型でありながら,第4世代の円滑な移行を視野に入れた基礎技術を盛り込んでいるため,国内外の通信事業者や通信機器メーカーによる規格提案の主導権争いが活発化している。

 今回,横河電機が発売した製品は,同社製のベースバンド信号発生器「VBシリーズ」,デジタル変調信号発生器「VGシリーズ」と合わせて使用する。これらの計測器用のファイル形式の他,ASCIIやCSVなど汎用のファイル形式にも対応しているため,既にユーザが所有している信号発生器にも使用できる。価格は80万円から。

 なお,LTE信号生成ユーティリティは,2007年11月28日からパシフィコ横浜で開催される「マイクロウェーブ展 2007」に出品される。