日本記録メディア工業会は,光ディスクやメモリ・カードなどの記録メディアの世界需要/生産の実績と予測を発表した。記録用CD媒体(CD-R/-RE)の世界需要は2005年をピークに減少が続いており,2009年にはDVDがCDを上回る見込みである。

 CD媒体の世界需要は,2007年の推定実績が72億9100万枚だった。これが2010年には56億4700万枚まで減ると予測する。これを置き換えるように,記録用DVDの需要は増加する。2007年の推定実績は60億400万枚であるのに対し,2010年には71億2500万枚に増える。ただし2010年以降は,次世代DVDの普及によってDVDの需要も減少に向かうと予測する。

 Blu-ray DiscやHD DVDといった次世代DVD媒体は,現在のところCDやDVDより圧倒的に需要が少ない。2007年の世界需要の推定実績は500万枚と,CDやDVDの1/1000に満たない。日本記録メディア工業会は,JEITAの次世代DVDレコーダの売上予測などから推定して,2008年には世界需要が約5倍の2400万枚に,2010年にはさらにその約9倍の2億1500万枚まで伸びると見込む。ただし,Blu-ray DiscとHD DVDの内訳は公表していない。

 書き換え型DVDと競合関係にあるメモリ・カードは,2007年の世界需要の推定実績が5億4000万枚だったのが,2010年には7億7000万枚まで伸びると見込む。国内における4Gバイト以上の大容量カードの比率は,2007年の推定実績が5%だったのに対して2010年には60%を占めるようになると予測する。

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