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 米University of Virginiaは,燃料電池向けに大量の水素を貯蔵できる新材料を開発したと発表した(発表資料)。貯蔵量は質量比で最大14%。しかも室温でよいという。11月12日にバージニア州リッチモンドで開催した水素社会についてのシンポジウム「International Symposium on Materials Issues in a Hydrogen Economy」で明らかにした。

 新材料は,金属と炭素からなる一種の錯体(図)。開発したのは,同大学のBellave S. Shivaram氏とAdam B. Phillips氏の2人の研究者である。「貯蔵量は従来材料の約2倍。これで水素社会が現実になる」(Phillips氏)。「新材料は我々が試した,性能検証実験をすべてパスした。社会に対して大きなインパクトがあると信じる」(Shivaram氏)という。

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