米FCC(連邦通信委員会)のKevin Martin会長は,米Google Inc.が推進している携帯電話機ソフトウエアの業界団体「Open Handset Alliance」(Tech-On!関連記事その1その2)を歓迎する声明を公開した(PDF形式の文書)。「Open Handset Allianceが携帯端末向けにオープンなプラットフォームを導入する計画であることを聞いて喜んだ。ネットワークや機器,アプリケーションのレベルでの革新につながり,消費者が無線サービスを契約する際の,自由度や選択肢が広がると信じている」(Martin氏)。

 Martin氏がオープンなプラットフォームを歓迎するのは,米連邦政府が2008年1月24日から実施する予定の700MHz帯(698~806MHz)の周波数オークションと関係している。2007年7月31日にFCCは,オークションの策定方法を一部変更したと発表した(PDF形式の発表資料)。具体的には,746~757MHzおよび776~787MHzの周波数帯を購入する団体は,この周波数内で提供するサービスで,ユーザーが好みの携帯端末を自由に利用でき,端末上で動作するアプリケーションを自由に選べるようにすることが不可欠になる。Google社は,このオークションに参加する可能性をほのめかしている。

 なお,米国の大手電話事業者Verizon Wireless社は,2007年9月にFCCの新策定方法に反対する訴訟を起こした。現在は,米国の携帯電話事業者団体CTIA-The Wireless Associationが,Verizon社の後を継いでこの訴訟を続けている。

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