NECは,2007年度中間期(2007年4月~9月)の業績予想を修正した(発表資料)。売上高は前回予想から100億円引き下げて2兆1400億円(前年同期比4%減),営業利益は120億円上乗せして270億円(同260%増),純損失も前回予想の220億円に対して50億円(前年同期は99億円の赤字)とした。

 売上高の下方修正は,携帯電話機の販売減が主因だ。国内市場全体が縮小しており,売り上げが当初の予測を下回った。ただし「シェアは悪くないし利益率もまずまず」(NEC広報)という。

 利益の上方修正の主因は,NECエレクトロニクスの業績改善(Tech-On!関連記事)と,携帯電話機事業やパソコン事業の利益率が予想を上回ったことなど。「部材価格の高騰や販売単価の下落を懸念していたが,当初の予測ほどひどい状況にはならなかった」(NEC広報)。

 通期(2007年4月~2008年3月)の業績については,前回の予想を修正していない。市場環境や為替動向の先行きが不透明なためという。

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