アンリツが,無線技術で用いるバースト信号のキャリア周波数やパルス幅を計測する汎用周波数計測器を刷新し,安定性を高める水晶発振器を標準搭載した機種を発売した(ニュース・リリース)。製品名は「MF2400Cシリーズ」。携帯電話機や基地局,レーダ機器,マイクロ波中継装置などさまざまな無線機器や,これらに組み込むデバイスや回路の評価に向けている。

 発売した製品では,計測器特性の経時変化による安定性を示す指標であるエージング・レートを±5×10-10に向上する水晶発振器を標準搭載している。同社の従来機種「MF2400Bシリーズ」では水晶発振器はオプションだった。オプションを使わない場合,エージング・レートは今回の製品よりも 1ケタ低かった。また,発売した製品には計測値の表示には蛍光表示管を新たに採用し,設置場所を問わず良好な視認性を確保した。

 MF2400Cシリーズでは,バースト信号のキャリア周波数,パルス幅,繰り返し周期およびCW信号のキャリア周波数を計測できる。周波数の分解能は12ケタ,計測速度は最大10μsである。20GHz対応の「MF2412C」,27GHz対応の「MF2413C」,40GHz対応の「MF2414C」がある。

この記事を中国語で読む