ゼンリンは,第40回東京モーターショー(一般公開日:2007年10月27日~11月11日)において,海外都市のカーナビ用地図コンテンツの整備と販売を目指すことを明らかにした。国内のカーナビ用地図コンテンツだけでは需要が頭打ちになることから海外市場に打って出るようだ。

 具体的には,詳細な二次元地図と三次元デジタル地図を組み合わせた「GCM(Guidable City Model)」と呼ぶ地図コンテンツを大都市の市街地に特化して開発し,販売していく。まずはドイツ・ベルリンやフランス・パリ,米国ニューヨークなどの市街地を皮切りに,2010年度までに北米の主要40都市以上と,欧州の主要40都市以上を整備する。

 現在,日本では東京23区と17の政令指定都市(札幌市,仙台市,さいたま市,千葉市,川崎市,横浜市,新潟市,静岡市,浜松市,名古屋市,京都市,大阪市,堺市,神戸市,広島市,北九州市,福岡市)の合わせて18市街地のGCMを整備しているという。

 同社によれば,欧米向けの三次元デジタル地図を用いたカーナビ用地図コンテンツを整備するのは業界で初めてとのこと。GCMは,二次元詳細地図と三次元デジタル地図をシームレスに拡大・縮小できるほか,ルート案内時に右左折を分かりやすくする車線やレーンを含めた誘導ができるのが特徴である。

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GCM画面の一例。デトロイトの市街地
GCM画面の一例。デトロイトの市街地
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